M5StackCore2でHellowWorldを始めよう

M5StackCore2とは

M5StackCore2は中国のIT企業が開発した開発マイコンモジュールです。約5cm×5cmの小さなモジュールにWiFi、Bluetooth通信が標準でサポートされており、タッチパネル、内蔵の振動モータも付いています。とにかくギッシりと色々なものが詰まった高機能デバイスです。以下簡単に仕様を記載します。

MCUESP32-D0WDQ6-V3 (Bluetooth、WiFi搭載)
メモリ16M Flash、8M SPRAM
電源5V(800mA)
ハードウェアスピーカー、電源LED、振動モーター、RTC、I2Cアンプ、タッチスクリーン、電源、リセット
センサー6軸IMU搭載
ストレージmicroSDカードスロット(最大16GB)
バッテリーリチウムイオンバッテリー内蔵(3.7V、390mA)
入出力インターフェース:M-Busソケット、ピン
開発環境UIFlow、MicroPython、Arduino
本体重量52g
本体外寸54mm × 54mm × 16mm

外観

M5StackCore2を動かしてみよう

さっそくM5StackCore2を動かしてみましょう。今回用意するものはこちらです。

用意するもの

名称個数備考
M5StacckCore21個スイッチサイエンスにて購入
Windows10 ノートパソコン1台
USBケーブル(Type-C)1本社内在庫
Arduino IDE(ソフトウェア)Arduino

HellowWorldを実行

HellowWorldを実行するにあたり以下の手順で進めます。

  • PCとM5StackCore2をUSBケーブルでつなぐ(パソコンがM5StackCore2を正しく認識しない場合はドライバーをインストールします)
  • Arduino IDEで各種設定を行う
  • Arduino IDEでスケッチを作成
  • Arduino IDEからM5StackCore2へ書き込み

PCとM5StackCore2をUSBケーブルでつなぐ

PCとM5StackCore2をUSBケーブル(type-C)で接続してみます。

デバイスマネージャでパソコンがM5StackCore2を認識しているかどうかを確認します。認識している場合は以下ように「ポート」に認識しているCOMXが表示されます。

上記様に認識しない場合はUSBドライバーをインストールします。以下手順となります。

M5Stackのこちらのダウンロードページから「CP2104 Driver」のDownloadをクリックして今回はWindows10のパソコンなのでWindowsを選択します。

「CP210x_VCP_Windows.zip」をダウンロードしますので、zipファイルを解凍後、「CP210xVCPInstaller_x64_v6.7.0.0.exe」(※64bitマシンの場合)を実行してインストールしてください。インストールは特に選択肢はなく画面の通り進めてもらえればドライバーがインストールできます。

インストールが無事完了したら、再度USBケーブルを繋げなおして、改めてドライバーマネーキャーを確認してCOMXが認識されていることを確認してください。

Arduino IDEで各種設定を行う

ESP32のボードマネージャーを追加する

Arduino IDEを起動します。

「ファイル」>「環境設定」を選択し環境設定画面を開く

「追加のボードマネージャーのURL」の入力欄に以下のURLを入力して「OK」ボタンを押下する。

https://raw.githubusercontent.com/espressif/arduino-esp32/gh-pages/package_esp32_index.json

続いてメニューの「ツール」>「ボード」>「ボードマネージャー」をクリックしてボードマネージャーの画面を開きます。

検索欄に”esp32”を入力して絞り込みを行い、「esp32」のボードをインストールします。

M5StackCore2のライブラリを追加する

「スケッチ」>「ライブラリをインクルード」>「ライブラリを管理」を選択しライブラリマネージャーを開く

検索欄に”m5core2”を入力して絞り込みを行い「M5Core2」をインストールする

ツールより各種設定を定義する

「ツール」>「ボード」は「esp32 Arduino」>「M5Stack-Core2」を選択し、シリアルポートはPCとM5StackCore2をUSBケーブルで接続した際のデバイスマネージャーのCOMXに合わせます。(今回はCOM4です)以下の設定に合わせます。

以上でプログラムを書き込むまでの各種設定は完了です。

スケッチの書き込み

最後にスケッチ(プログラム)を作成しM5StackCore2本体に書き込みます。

今回のプログラムではM5StackCore2のLCDディスプレイに「Hellow World」の文字を表示させてみます。

プログラムは以下になります。

#include <M5Core2.h>

void setup() {
  M5.begin();
  M5.Lcd.setTextSize(4);
  M5.Lcd.print("Hello World!!");
}

void loop() {
  
}

上記のようなスケッチを作成して下の画面の➡矢印のアイコンをクリックします。アイコンをクリックすることでプログラムのビルドと書き込みを行います。

プログラムの書き込みが正常に完了した場合は「Leaving…」の文字が表示されます。

実行結果

工場出荷状態へ戻すには

M5StackCore2にプログラムの書き込みを行っていく中で、元に戻したい時があると思います。(あのリッチな画面を見て改めて動作を確認したい時がありました。)

そのような時の為に、工場出荷状態へ戻す方法があります。方法はいくつかあるのですが、その中の1つをご紹介します。

以下のgithubから「Core2_Factory_test」の「Core2_Factory_test.ino」のスケッチを書き込むと工場出荷状態に戻すことができます。

https://github.com/m5stack/M5-ProductExampleCodes/tree/master/Core/M5Core2/Arduino

まとめ

今回はM5StackCore2のHellow Worldということで、M5StackCore2を動かすための事前にすべきArduino IDEの各種設定からスケッチの書き込みまでを簡単ではありますがまとめました。M5Stackでは様々な入力センサーや出力モジュールが豊富にそろっています。M5StackはIoTに初めて触れるには簡単で安価に体験できます。是非お試しください。